臼歯の不正交合について

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 臼歯の不正交合は下顎と上顎の不均衡により上顎臼歯が外側に、下顎臼歯が内側へ過長(伸びすぎる)となります。

 原因は、遺伝的要素が多いのですが、その他にも食事内容(牧草や藁を食べない)や歯根の感染等、原因が複合している事もあります。

 当院ではテレビモニターで臼歯不正交合の状態を確認する事ができます。

 

image1609.gif症状

  臼歯の不正交合により痛みが出てくると食が進まなくなり、時には全く食べなくなります。

食欲の低下により消化管の運動低下が生じる結果、鼓張症(盲腸に空気が溜まる事)を

起こしているうさぎも 少なくありません。

 睡液の分泌が多くなり、口唇、顎、全胸部に湿疹性の皮膚炎を伴う事もあります。

 不正交合の臼歯の先端は通常水平方向に鋭くとがって伸びます。その結果、上顎臼歯が頬粘膜を、下顎臼歯が舌を傷つけて、臼歯の先端が当たる部分にびらん、切創、潰瘍等が認められます。

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臼歯の先端が鋭くとがっている事がモニターで確認できます。

image114.gif治療

  当院ではできるだけ臼歯の切除を無麻酔で行うようにしております。

 しかし、暴れたりするうさぎに関しては麻酔をかけて臼歯の切除を行います。

 麻酔をかけて行う事により臼歯の過長部分を小さなカッターで切り取ります。歯科用のドリルを使用して切除した縁を滑らかにします。

 臼歯の不正交合のあるうさぎは2〜3ヶ月ごとに口腔検査を行い、必要に応じて処置します。処置を要する間隔は症例により異なります。